白い杖   第230号    
   発行日 平成25年8月一日
   発行所 八尾盲人福祉協会
   発行人 重丸京子
   編集人 渡辺節子
陳情を顧みて

本年も七月十九日(金)午前九時半から午後三時半まで長時間にわたり行政との間で二十七項目について陳情を行いました。今さら言うまでもなくこの陳情は我々視障者が健常者と同じ様に自立して充実し、普通に暮らす為に立ちふさがっているソフト、ハード両面のバリアを取り除いて頂くのが目的であります。

まず最初に副市長質問として本年度よりスタートしました第三期八尾市障害者基本計画の後期計画でうたわれている様に市民への啓発を重視していく方向で実施してもらいたい事、共に生きる社会の実現には、何より市民に我々障がい者を正しく理解してもらうには啓発が第一であることを訴えました。この他最も強く要望致しましたのは、昨年にひき続き我々視覚障害者の災害マニュアル作成についてであり、説明によれば昨年よりも具体化され、災害発生時に我々の様な要援護者をどう援護すればよいか、地域住民との具体的施策が検討されている段階で、本年度中にはマニュアルは出来上がると回答を得、マニュアル作成の段階で当事者も参加さしてほしいと要望致しました。又、警察の方々もご多忙の中を昨年にひき続きご出席頂き、各項目共、前向きな回答を得る事が出来、一人暮らしや、視障者だけの家庭を重点的に巡回してもらう事、自転車の講習会においては、自転車は車道を走るのが原則である事を再認識してもらい、歩道を走る場合は徐行しながら走る事、特に視障者のそばを走る場合は細心の注意をする事等を重点的な講習にしてほしい等お願い致しました。その他の項目では公的施設のトイレの水洗用ボタンの位置がわかる様に点字をはりつけるのを認めてほしい。市民病院のトイレは常に音声を鳴らしておいてほしい、介護保険制度を利用してガイドを利用した場合、病院内ではガイドを利用出来ない心の不安を訴え、障害のニーズに合った対応を求めた。

陳情の要望項目はほとんどが毎年同じ様な内容であるという事は遅々として要望項目が認められていない証拠ですが、最大の目的は行政が我々視障者に目を向けて我々の悩みを理解共有して共に悩んでもらう事です。

序々にではあるが、市民も障がい者に目を向ける様になり、先日も京大でバリアフリーシンポジウム「障害学習のすすめ」が開催され、健常者と障がい者とのお互いの違いを認識、尊重しあいながら、バリアを無くしていく為には柔軟性と能動性が大切である等の講演があり、又全盲の国立民族博物館の広瀬准教授は視覚障がい者が手のひらでものをさわる喜びについてさわる文化の重要性についての講演もありました。

この様にいろいろな手段を通じて障がい者についての啓発により序々に市民の理解が得られ、我々に温かい手が自然にさしのべられる様になってくる事を望む。

会員レクリェーション

の御案内

今年の秋のレクリェーションは有馬かんぽの宿に決まりました。

日本三古の湯として全国に多くのファンをもつ有馬温泉。神戸の奥座敷ともいわれる肌にやさしい「有馬の湯」。赤褐色に濁った有馬の名泉「金泉」をかけ流しにしています。

風情ある温泉街の散策や周辺の四季折々の名所もお楽しみいただけます。

途中、六甲オルゴールミュージアムにたちより、世界のオルゴールをお楽しみいただきます。

かんぽの宿では、ゆっくり温泉につかり、料理を召し上がりながらカラオケも楽しんでもらいます。

皆様、多数のご参加をお待ちしております。

【日時】九月二十七日(金)

午前九時出発(時間厳守)

【集合場所】福祉会館前
【参加費】四千円(付添いも同額)

【申込締切】八月末日(但しバスの都合

上四十名にて締め切ります。)

【持ち物】身障手帳・雨天決行
障害者差別解消法成立

障害を理由に差別する事を禁止する障害者差別解消法が十九日参議院本会議で成立し、三年後の平成二十八年四月から施行されます。

この法律は官民共に、障害を理由にした不当な差別的取り扱いを禁止するもので交通、建築、情報、通信、雇用等多岐の分野に関係するもので今後具体的な施行方法が検討されていきます。

差別解消法の定義については何が差別か、むつかしい問題で定義は定められておらず、まず合理的配慮の提供については公的機関は法的義務を負うが民間事業者は努力義務で終わるちがいがある。今後は不当な差別的取り扱いの具体的事例や合理的配慮の好事例を集積し、指針の内容を充実させて差別の定義を検討していく方針である。主務大臣が民間事業者に合理的配慮の為の助言、指導、勧告を行う等、国が基本方針を作成し、民間事業者向けの対応指針を作る。

以上が今後三年間の具体的な流れでありこの法の成立により障害者権利条約の批准に一歩近づけた事は喜ばしい限りであるが、三年後の施行で当事者である我々障がい者が自立して地域で豊かに充実した生活を営まれる一助になってくれる事を切望したい。

JR八尾駅橋上駅舎完成

JR八尾駅自由通路・橋上駅舎の施設について

自由通路について

自由通路は、JR八尾駅を利用される方だけでなく、南北を移動される方もご利用いただけます。自由通路の幅は六メートルとゆとりある空間となっております。

駅舎について

自由通路とつながっており、改札口をとおり、エレベーター、階段、エスカレーターを利用し、ホームに降ります。

エレベーターについて

エレベーターは、使用される方がエレベーター内で回転することなく乗り降りできる貫通型のエレベーターを自由通路と駅舎の南北それぞれに一基ずつ設置しております。自由通路と駅舎のエレベーターは、エレベーター内の行き先ボタンを押すことなく、自動で目的の階まで運転します。

エスカレーターについて

利用者が少なくなると低速運転となり、利用者が長時間いないときは停止するエスカレーターです。利用者をセンサーが感知すると通常運転となります。エスカレーターに逆侵入するとブザーがなります。

トイレについて

トイレについては、駅舎内に設置されます。トイレには、男女別のトイレの他に、多機能トイレを二箇所設置しました。二つの多機能トイレは、左右対称な施設配置となっております。多機能トイレには、便器、オストメイト用汚物流し、ベビーチェアー、ベビーシート、フィッティングボードなどがあります。

改札口について

拡幅改札口を駅務室側に配置し、点字ブロックを改札中央に配置することで、車椅子利用者と目の不自由な方が交錯することのないようにしました。

店舗について

自由通路に隣接して、コンビニエンスストアが併設されております。

フロアバレーボール大会八尾チーム優勝す

六月十四日(金)府立体育館で開催されました第四十回大阪府フロアバレーボール大会で八尾チームが一昨年、昨年にひき続きまたまた優勝し、六年連続の栄に輝きました。

一セット目をとられ、ちょっと危ぶまれましたがチームワークよろしく本来の実力を発揮し頑張ってくれました。おめでとうございます。なお、参加チームの減少に伴い、本大会をもって終了となります。優勝カップが事務所においてありますのでご覧下さい。

八尾点字競技会終わる

去る六月二十八日に行われた八尾点字競技会は早読み写し書き等昨年を上回る成績で幕を閉じました。成績は次の通りです。

一位 重丸京子さん 

二位 青山静江さん

三位 阿部政美さん

四位 橋本末夫さん

五位 田原清子さん

六位 西原本子さん

梅雨の晴れ間、点筆のさわやかな音が、会場に響きわたりました。 

八尾オセロ大会終わる

去る六月二十日午後に開催された八尾オセロ大会は静かなあつい戦いのすばらしい大会で幕を閉じました。成績は次の通りです。

一位 西原本子さん 
二位 中村春子さん
三位 中村年之さん

今年は六十四対〇というめずらしい戦いやうっかりミスで大逆転になったり、今までにない大会でした。

ガイド利用上の注意事項

先日開催されました女性部講習会において、ガイド利用上の問題点について話し合われた内容をお知らせ致します。

一、ガイド同志のおしゃべりが目立つ、特に茶道教室等文化教室の受講中に多い

一、約束時間を忘れる
一、利用者を子供扱いにする
一、階段や段差の説明が不充分
一、利用者の歩調に合わしてほしい
一、常に利用者のそばにいる事
一、守秘義務を守る事
一、電車に乗る時は先にガイドが乗る
一、行先の行程を間違わない事
以上ですが、利用者とガイドがあうんの関係で楽しく介護してもらう為にちょっとした事でも事務所か局長までご相談下さい。
 何も利用者からクレームがつかなかったら、ガイドは今の介護方法でいいのだと錯覚してしまいがちで、いくらガイドはプロだといっても人間が人間を介護するのであるからアクシデントや不満が生じてあたりまえです。しかしながら利用者は介護中の雰囲気を壊したくないとか、又今後もお世話にならねばならない等を考えた時、少しくらいの事は辛抱しておこうというのが現状だと思います。利用者がちょっとした事でも話す事によりガイドもそれに気づき、より一層優秀なガイドに成長してゆくのですから何なりと「こうしてほしい」という言葉を発して下さい。
府視協行事の御案内
○点字競技会
【日時】八月二十三日(金)
【場所】府視協
〇高齢者福祉大会
【日時】九月六日(金)

午後二時〜四時半

バスは福祉会館一時出発

【内容】講演「障害者虐待防止法」

京阪ナツメロ愛好会

【会場】大阪国際交流センター
【申込締切】八月二十三日(金)
〇スポーツ大会
【日時】十月四日(金)
【開催場所】久宝寺緑地陸上競技場
【申込締切】八月三十日(金)
同好会のお知らせ

○歩こう会 

【日時】八月二十六日(月)

九月三十日(月)

○短歌の集い 

【日時】八月九日(金)九月六日(金)

    一時〜

【場所】福祉会館憩の部屋

○温水プール 
【日時】八月九日(金)九月二十日(金)
【場所】しぶき

○カラオケ

【日時】八月二日(金)九月六日(金)

午後一時半〜

【場所】カラオケアロー
○グランドゴルフはありません
〇三味線
【日時】八月八日・二十二日(木)

九月十二日・二十六日(木)

十時〜十二時

【場所】福祉会館憩の部屋
お知らせ

○八尾の福祉を考える講演

「力強く生きる、人間の心を中心に」

講師 家田荘子 作家・高野山僧侶

【日時】九月六日(金)

午後一時半〜三時半

【開催場所】プリズムホール(小ホール)
〇ヒーリングCD
「ハート・オブ・クラシック」

ソプラノ槇《まき》野《の》綾《あや》

曲目 

一、    タイスの瞑想曲

二、    ピエ・イエス

三、    アメージンググレース

四、    愛の夢

五、    夜の踊り

(ショパンのノクターン)

六、    歌の翼に

七、    「キャッツ」よりメモリー

八、    「オズの魔法使い」より

虹の彼方に

九、    オペラ「ジャン二スキッキ」より

私のお父さん

十、    オペラ「トゥーランドット」より     誰も寝てはならぬ

十一、ユーレイズミーアップ

十二、タイタニックのテーマ

十三、ジュピター

【金額】 三千円

〇このたび日本作詞家協会から大阪府

を通じ「点字歌詞集」が百冊寄贈されま

した。この歌詞集には演歌からポップス

まで百二十曲収録されています。カラオ

ケ練習の際是非活用されレパートリー

を増やして下さい。貸し出し希望の方は

事務所迄。貸し出し点字本「点字歌詞集」

○事務所の盆休み

八月十三日(火)〜十五日(木)

〈緊急連絡先〉渡辺迄
携帯 090‐4649‐1492
道路工事のご案内

場所    工事期間

本町二丁目〜光南町一丁目

七月上旬〜二十六年一月十七日

南久宝寺三丁目

七月二十二日〜

二十五年十一月二十九日

東山本新町二〜四丁目

八月十二日〜九月二十七日

福万寺町南四丁目

七月二十四日〜九月三十日

小畑町三丁目〜長池町三丁目

八月五日〜十一月八日


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